ノリタケの森の食器にときめく
さっそくですが、みなさんはノリタケの森をご存じでしょうか?
ノリタケは日本を代表する食器ブランドのひとつです。
子供のころから”ノリタケの食器”というワードを多く耳にする機会があったのはわたしが愛知県出身だからということと、家にノリタケの食器があったからだと思います。
今回はわたしの花嫁道具として両親からプレゼントされたノリタケの森の大切なコーヒーカップをご紹介します。
ご紹介の前に、わたし自身思い入れのあるこのコーヒーカップをわたし自身がもっと好きになるためにノリタケの森についてまとめてみたいと思います。
ノリタケの森ってなあに?
『ノリタケの森』は名古屋駅から歩いて15分の場所にあるショップ、公園、レストラン、カフェ、博物館などが集まった複合施設です。その名の通り自然豊かな都会の中にある癒しの空間です。こちらでノリタケの食器を買うことが出来ます。
(出典 施設案内 – 文化と出会い、森に憩う。 ノリタケの森 (noritake.co.jp))
1904年に愛知県愛知郡鷹場村大字則武に日本陶器合名会社(現 株式会社ノリタケカンパニーリミテド)が設立されました。”ノリタケ”は地名である則武から由来されています。
ノリタケの森は公園なのでお買い物をするだけでなく、ベンチでのんびりと休日を過ごす方も多く、地域の人の憩いの場でもあります。
地域の方だけでなく、ノリタケの森は観光地としてもおすすめです。ノリタケの食器を購入できるのはもちろん、ノリタケの食器に絵付けなどのワークショップも開催されています。夏はオリジナル風鈴を作るワークショップが開催されていますよ。ワークショップは旅の素敵な思い出になるのではないでしょうか。
また、2021年にはノリタケの森の隣にイオンモールNagoya Noritake Gardenがオープンしました。イオンモール Nagoya Noritake Gardenは今までのイオンモールにはない面白い要素が満載のイオンモールとなっています。
森を眺めながら食事ができるレストラン、ブックカフェ、プラネタリウム、などが入っていており癒しの要素がいっぱいのイオンモールです。ノリタケの森に立ち寄られた際はこちらのイオンモールもあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。(美味しいデザートの誘惑もたくさん・・・。長くなりそうなのでまた別の記事でご紹介しますね。 )
ノリタケの森の一番のみどころはなんといってもノリタケの食器を購入することのできるショップ、ノリタケスクエア名古屋です。ではノリタケの森の食器にはどのような種類があるのでしょうか。
ノリタケの森の食器シリーズ
ノリタケの森を代表する3つのシリーズをご紹介します。
ヨシノ
ノリタケを代表するシリーズのひとつ「YOSHINO ヨシノ」のルーツは、1931年に発売された「CYRIL シリル」に遡ります。
1931年の「CYRIL シリル」発売以来、「CYRIL シリル」(1931年)、「NORWICH ノーウィッチ」(1950年代)、「SAKURA サクラ」(1967年)、「MIYOSHI ミヨシ」(1974年)、「YOSHINOヨシノ」(1988年〜現在)と5代にわたって、歴代のデザイナーがアレンジを加えながら大切に受け継がれてきました。シリーズ説明 ヨシノ | ノリタケ食器公式オンラインショップ (noritake.co.jp)
名品の系譜に連なるこのシリーズは、コレクションとしても、大切な方への贈り物としても、ふさわしい品格の一品です。
カップの内側に花模様がちりばめられ、高級感とかわいらしさが兼ね備えられています。誰が見ても”かわいい”が詰まったシリーズです。ノリタケといえばこちらのシリーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。淡いカラー展開が上品なシリーズとなっています。来客用に最適なシリーズです。
シェールブラン
『変わらないもの。だからいつも新しい』オールドノリタケのエレガンスを「今」に受け継いだ究極の白い食器、cher blanc(シェール ブラン)。時が経つほどに愛おしく、日々に寄り添うシリーズです。
シェール ブラン | ノリタケ食器公式オンラインショップ (noritake.co.jp)
こちらは白い食器のシリーズです。白い食器ならどこお皿でも同じなのでは?と思ってしまうかもしれませんが、時がたつほどに愛おしいをコンセプトとし、丈夫で品質の高い、上品な白い食器となっています。さりげなく模様が入ったノリタケの白い食器はどのような料理にも合い料理のおいしさ、美しさをより際立たせてくれる普段使いに最適なシリーズです。
オーチャードガーデン
ボタニカルアートのように果実を生き生きと表現。永く愛され続けるデザインを大切に受け継ぎ、艶やかで透光性の優れたボーンチャイナにリファインしました。
こちらのシリーズは食器に果物が描かれています。かわいらしさと遊び心があり、楽しいお家時間をより楽しくしてくれるようなシリーズです。
このようにたくさんの種類があるノリタケの食器。わたしの花嫁道具としてのコーヒーカップはどのシリーズでしょうか?
わたしの花嫁道具。ノリタケのコーヒーカップ
「週末、ノリタケにコーヒーカップ見に行こうね。」
結婚が決まった直後、母からこんなお誘いがありました。今だから正直に言いますが当時は、コーヒーカップなんてなんでもいいんじゃないのかなあ?と心の中で思っていました。
ノリタケの食器はわたしの中で高級な食器、それだけのイメージでした。
ですが、実際に初めて母とノリタケの森に行き色とりどりのコーヒーカップを見て実際に手にしたとき『あ、わたし本当にお嫁に行くんだ。新しい家庭を築くんだ。』と、とても暖かい気持ちがわいてきました。母と、これがいいあれもいいね!と話しながら楽しくコーヒーカップを選びました。
数多くある中で、悩みに悩んでわたしはオーチャードガーデンのイチゴのコーヒーカップと白いケーキ皿を選びました。母、父からの大切な結婚のお祝いの品です。
わたしの育った家庭はおもてなしの気持ちを大切にしていた家庭でした。わたしの実家にもノリタケのコーヒーカップとケーキのお皿があります。母が結婚をするとき、親戚からいただいたものだと言っていました。
普段は使いませんが、実家ではお客さんが来たときはノリタケのコーヒーカップでお茶を出します。”よくきてくださいました”という母のおもてなしの気持ちがコーヒーカップに詰まっていたのだと思います。
今わたしも、友人が家に遊びに来てくれたときは、このイチゴのカップでお茶を入れます。そのたびに母と買い物をしたあたたかな日を思い出すことができます。何でもインターネットで買える便利な時代ですが、実際に手に取って買い物をするということは物を買うことはもちろん、思い出も一緒に作ってくれるのだと思います。母、父からもらったコーヒーカップは2人の気持ちが詰まった大切な思い出のコーヒーカップになりました。
また、ノリタケのコーヒーカップをきっかけにご飯の時間、お茶の時間をより豊かにしてくれる食器の魅力にきづくこともできました。素敵な食器を見る時間は、大人って楽しいかもと思える時間です。
これからも家族、友人とこのノリタケのイチゴのコーヒーカップと一緒に大切な時間を過ごしていけたらうれしいです。